リハビリに来てくださる、お母さん、お父さんからよく聞く相談に、『姿勢が悪い』『良い姿勢で座っていられない』『いつもぐたっとしている』『立て膝をしている』『肘をついて食べる』など相談を受けることが良くあります。
一般的には、姿勢が悪いお子さんは、やる気がない、気持ちの問題など、精神論で片付けられてしまうこともありますね。
いくら子どもに言って聞かせても姿勢が良くならくて、ついつい、イライラして言い過ぎたり、どうしたらよいか悩ましいですよねぇ(´`:)
座るだけで、良い姿勢に近づけてくれる椅子もあるようですよ。お子さんも大人にも使えるようです。
気になったらチェックしてみてくださいね!
良い姿勢とは?
そもそも、良い姿勢というのは、どんな状態でしょうか!?
お母さん、お父さんのイメージによって個々違いはあるかと思います。一般的なイメージとして、椅子に座る時には、
・背筋がピンと伸びている
・肘を机についていない
・両足を床にしっかりつけている
・フラフラしていない
・椅子をガタガタしない
・足をゴソゴソしない
・しっかり、前を向いている
などお母さん、お父さんの理想としてはこういったことを言うのかなと思います。
*良い素材がなかったのですが、写真のお子さんは、まあまあ良い姿勢になりますかねぇ(^^;)
こういったイメージとお子さんを比べた時に、うまく座れていなかったり、なかなか直らない様子を見て、なんでできないんだろうとモヤモヤ、イライラしている方は多いですよね。
時には、気持ちがだらけているから、やる気がないんだと怒ることもあるかと思いますが、果たして、本当に気持ちの問題だけなのでしょうか!?
ホントに気持ちの問題か!?
「姿勢の悪さ = 気持ちの問題、やる気の問題」と考えて良いのか!?
答えは、NOです。
実際に、リハビリにくるお子さんの中では、姿勢が悪い、いつもダラダラしている、座っていられないなどの相談をいただくことが多いです。
特にこういったお子さん達は、やることに対して、上手にやり方をイメージすることができず、苦手意識がついてしまうと、気持ちが顔や態度にでやすく、結果として、だらけている、やる気がないと言われてしまうお子さんもいます。
「イメージがつきにくい、なんでも自信がもてないお子さん」については、別のところで考えることにして、
ホントは良い姿勢でいられれば、良い姿勢でいれたほうが、お母さん、お父さんに褒めてもらえることは、いつも言われているのでわかっているけど、どうしても、良い姿勢になること、良い姿勢をキープしていることが苦手なお子さんがいるんです。
お互い気持ちよく過ごせて、良い姿勢もキープできる!
そんなことができたら素晴らしですよね。
作業療法士の視点から
上記であげた、「良い姿勢」を身につけるために必要な力についてまず考えてみましょう。
良い姿勢になるためにはまず、
・特に、背中を伸ばす筋肉の力が必要(腹筋も必要です)
・その筋肉の力をキープし続ける力も必要(筋緊張などとも言われます)
・まっすぐに、椅子の上でバランスをとっている力も必要
・姿勢が悪くなってきたことに気づいて、また良い姿勢に戻すことができる力が必要(ボディイメージ)
・自分が椅子に座っている感じをお尻や、足から感じ取れる力も必要
ざっとこんな感じでしょうか。直接的な原因以外にも、
・椅子やテーブルの高さ
・座りにくい椅子
など周囲の環境が原因となっていることも多いんですよ。
そして、良い姿勢になるための力に関係してくる「感覚」には「前庭覚」「固有受容覚」「触覚」などあまり聞き覚えのない感覚が深く関わっているんだということも頭にいれておけるとなお良いと思います。
「感覚」についてや、その感覚がどのようにお子さんの成長に関わっているかなどについては、また、別の場面で一緒に考えていきましょう!
まとめ
・姿勢が悪いのが、気持ちややる気の問題だけではない
・良い姿勢になるためには、本人に必要な力もあるが、環境を整えてあげることも大切。
どうだってでしょうか?
お子さんの姿勢が悪いと気になっているお母さん、お父さんたちも多いですが、良い姿勢になるためには、いろいろ力が必要です。
ついつい、言い過ぎてしまったり、イライラ、モヤモヤしてしまう、自分のやり方がいけないと感じてしまうこともあるかと思いますが、少しずつ、力をつけていければ良いんですよ!
具体的な遊びやトレーニング方法はまた少しずつお知らせしていきますね!
遊び、トレーニングも大切だとわかっているけど、もっと早く褒める機会を作ってあげたい、お母さん、お父さんは、こちらもチェックしてみてくださいね。
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