静かに待っていなくてはいけいない時や、園、学校でじっと座っていなくてはいけない時に、あっちにフラフラ、こっちにフラフラと、落ち着きなく動いてしまうお子さんっていますよね。
からだのどこかを動かしていないと集中できないタイプのお子さんや、椅子をガタガタして動いているお子さん、多動性があったり、衝動性があるお子さんは、本人が意識をしていなくてもたち歩いてしまったり、終始落ち着かない様子がみられます。
無意識にたち歩いて落ち着きのないタイプのお子さんは、姿勢を一定時間保っていることが苦手だったり、からだのどこかを動かしていたり、やっていることの内容がわからなくなってきたりすると、落ち着くがなくなってくることが多いです。
落ち着きがない原因
- 同じ姿勢をとっていることが苦手(バランスがうまくとれない)
- 刺激を無意識にほしがっている
- 集中を保つことが苦手
- 同じことを繰り返すことが苦手
- やっていることの内容が理解できない
など
合法的に動けるようにしたり、姿勢をとる練習をしてみる
バランスをとる遊びや、からだに力をいれるような遊びを取り入れてみる
ブランコでの遊び、バランスをとりながらの遊びを取り入れたいり、しがみついたり、スーパーマンのような姿勢をとる活動を取り入れ、姿勢を保っていられるようにすることで、椅子に座っていられる時間が延びる可能性があります。座っていられる時間が延びることで、集中して活動に取り組める時間も延びる可能性があります。
先に刺激でからだを満たしてみる
椅子をガタガタしいたりするお子さんの中には、揺れる刺激を好む傾向のお子さんがいます。課題が始まる前に、ブランコでの活動やトランポリン、バランスボールなどで、揺れる刺激がからだに入るようにすることで、課題中にソワソワすることを減らして、多少落ち着いて課題に取り組める可能性があります。
約束をして、一時的に離れることを許すようにしてみる
どうしても動きたくなってしまった時には、先生と約束をして、一時的にその場から動いても良いルールにして、動く時間を作ることで、たち歩く時間が少なくなったり、重要な時間に座って過ごせるようにすることも大切です。(*しっかり、約束した時間で終わるようにし、自由に動いても良いという印象がつかないようにしましょう)
役割をもたせてみる
例えば、黒板消し係、プリイン係など園やクラスの中で、役割(係)をもたせることで、合法的に動いても良いようにしてみましょう。そうすることで、まわりのお友達からも指摘をされることもありませんし、本人も積極的に役割を果たしてくれる可能性もあります。動いても良いし、周りの役に立って、ほめてもらえるしで、一石二鳥三鳥にもなりますね。
座ってこなすだけの活動ではなく、動きもいれてみる
誰でも座学だけではあきてしまいますよね。おこさんでは、特に座ってばかりの活動では早い段階であきてしまうと思います。座学の途中で実技のようなことを取り入れて、みんなで一度気分を入れ替えるようにすると良いかもしれないですね。あるところでは、授業の途中で一度、体操を取り入れてきりかえの時間を作っているクラスもあります。一度試してみても良いかもしれないですね。
活動内容をもう一度見直してみる
お子さんのできる力と、こちらが提示していることに差がありすぎると、それだけで集中は落ちます。これは、落ち着きのない子だけに限らず、だれでもそうですよね。特に、落ち着きのない子は、自分の力を超えたことに対して、集中を続けることは難しく、落ち着きがなくなってしまう可能性があります。本人の力を見極めて、力にあった課題を提供してあげることも落ち着いて課題に取り組めるために大切なことだと思います。
まとめ
落ち着きのないお子さんは、ついつい動きたくなってしまうため、まわりから声をかけられてしまうことが多く、失敗体験をしてしまうことも多いです。落ち着いて過ごせるように、からだの面からや取り組み方の工夫など本人が、ある程度動いても大丈夫なようにしてあげることも大切なことだと思います。
お子さんひとりひとりの力に合わせて、対応してあげることで、きっと少しずつ落ち着いて過ごしていられる時間も増えてくると思いますよ。
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