早いお子さんでは、4歳頃から、ひらがなが読めるようになってきます。
読みもなかなか定着しないお子さんもいますが、ここでは、ひらがなを書くことが苦手なお子さんについて背景と対応を考えてみたいと思います。
ひらがなを書くことがなかなか定着しないお子さんの中には、ひらがなに限らず、形を見分けることが苦手だったり、細部まで注目することが苦手、パズルなどと同じように構成(組み立てる)することが苦手、そもそも書くことが苦手なお子さんがいます。
ひらがなを書くことが苦手なお子さんの背景
- 形を見分けることが苦手
- 細かいところまで注目できない
- 構成(組み立てる)することが苦手
- 目と手を同時に使う(協調)ことが苦手
など
書くことのベースとなる、見る力、構成する力を中心に伸ばしていく
違いを見分ける遊びをしてみる
ひらがなの習得のベースとして、形の違いがあることに気づけるようにすることも大切です。
簡単な形の型はめパズルから始め、徐々に見分ける形の数が多くなるように進めて見ましょう。
また、間違え探しなどで、形が違っていることに気づけるようにすることも良いと思います。隣の絵を覚えておいて、その隣の絵と比べてどこが違うのかわかる力が必要になるため、文字を書き写して覚えていく時に大切になります。間違え探しについては、目の動きが必要な遊びになるため、目の動き(眼球運動)の発達にも役立ちます。
同じ形を作る遊びをしてみる
実際に、簡単な図形を見ながら他の紙に書き写すことや、見本を見ながらパズルを組み立てる、同じ模様や実際のひらがなの各辺を作り同じ形に組み合わせるようことをゲーム感覚で楽しみながら進めることもオススメです。
書く力を伸ばす
ひらがなの形のイメージが頭の中にあっても、実際に書こうと思ったら、手先が不器用で見たところにうまく鉛筆の線が引けない(目と手の協調が未熟)こともあります。
うまく書けないと、怒れてしまい、書くことを嫌になってしまっては、ひらがなをいっこうに書けるようにはなりません。
思ったように書けた経験を積めるように、上手に線が書けることは大切です。
線なぞりや塗り絵などで、鉛筆を上手に使うことができるようにしていけると良いですね。
まとめ
ひらがなを上手に書くためには、ベースとなる形の違いに気づき、見分ける力が必要だったり、鉛筆などの道具が上手に使えることも大切です。
ひらがなが書けなくて困ったら、まず、ベースがしっかりとできているかチェックをしてみてから少しずつ進める方が案外近道だったりしますよ。
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