「なにもないとこで転ぶんです。」
「走ったりするのが苦手な」
とお話をいただくことがあります。
歩き始めの頃だったら、まだ転ぶこともよくあるでしょうし、走ることも難しいこともありますよね。
3歳や4歳頃になっても転ぶことが多かったり、走ることが苦手なお子さんの背景には、筋肉の緊張(張り)が弱い、バランスをとる力が弱いなどの背景が考えられます。
原因と対応について考えていきましょう。
1.筋肉に緊張(張り)が弱い
ひとの筋肉は、からだを動かしていない時でも、いつも力が入っていて完全に緩んでいることはありません。
輪ゴムなどでイメージをしてもらえると良いかと思いますが、なにもひっぱられていない状態ではなく、少し両端からひぱって、まっすぐな状態になっているのをイメージしてください。
車で言えば、アイドリングをしている状態で、動き出そうと思ったらすぐに動き出せるような状態になっています。
そのため、とっさに動き出せたり、必要な時にからだに力を入れることができるんです。
しかし、この筋肉に緊張が弱いと、とっさの動き出しやからだに力を入れることが難しいため、うまく踏ん張れず転んでしまったり、転びそうになった時にからだの反応がでずらく、転びやすい様子がみられます。
全身運動を中心にからだに力を入れる経験を!
筋肉の緊張が弱いお子さんのには、からだに力をいれることが意識できる遊びがオススメです。
例えば、
- 山登り
- アスレチック遊び
- なにかにしがみつく
- ウルトラマンやスーパーマンの空を飛ぶ時の姿勢
- 重たい荷物を運ぶ(できるだけ両手で)
- バランスボールでの活動
- ぶらさがり
- トランポリンでの活動
- 高いところのものをとる動き(背伸びをするような感じ)
- ブランコなど揺れる遊具での遊び
など、いろいろな全身運動遊びを生活の中で取り入れると良いかと思います。
2.バランスをとることが苦手
筋肉の緊張が弱いお子さんともリンクする部分もありますが、なかには上手にバランスをとることが苦手なお子さんもいます。
姿勢を上手にとるためのからだの反応がでにくく、ちょっとした不安定な場所でも転んでしまうこともあります。
姿勢の反応がでやすい活動を!
筋肉の緊張が弱いお子さんの対応例を中心に、より不安定な場所での活動を多く取り入れ、バランスをとることを意識できるようにしていきましょう。
例えば、
- 平均台のような細いスペースでの遊び
- ブランコ遊び
- バランスボールでの活動
- 足元が不安定な場所での遊び(大きいクッションやマットの上での遊び)
などを中心にできると良いかと思います。
まとめ
よく転ぶお子さんの中には、本人の意識とは別に、筋肉の緊張が弱かったり、バランスをとることが苦手なお子さんがいます。
お子さんの様子に合わせて、楽しい遊びを一緒に行うなかで、少しずつ安定したからだになっていけるようなお手伝いができると良いですね!
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