子ども「さ~今日もいつものお出かけ~♪○○にいって~、それから○○~♪」
親「いや、今日は、いつもと行ってるとこじゃなくて、○○にいくんだよ~。」
子ども「え!?」
親「え!?」
子ども「お出かけするっていったじゃ~ん!!。゚(゚´Д`゚)゚。」
親「だから、今日は○○にお出かけだよって今言ってるじゃん。」
子ども「行きたくな~~~~い!」
親「・・・・・。」
というようなこと、あなたも経験したことありますか?
こういった、お出かけの場面に限らず、いつもの場所と違う、いつもやっていることと違うことをする、いつもの保育園なのに全然違うことをしている(行事)など、毎日のこととは少し違うことをすることってありますよね。
大人からすると、いつものことだと思っていますが、子どもにとっては、とてつもなく不安になることです。
特に、急な変更や、思っていたことと違うことに対応することが苦手で、ちょっとしたことで、パニックになってしまうお子さんもいます。
たいていのお子さんは、成長していく中で、いろいろな経験をし、前もこうだったから、今回もこうかなと今までの経験をもとに新しいことも上手に対応していけるようになってくるため、成長とともにパニックになることも減ってくることも多いのですが、みんなが同じように上手に対応できるわけではありません。
ここでは、特に予定の変更に敏感なお子さんの対応について考えてみましょう。
パニックの原因
先ほども言いましたが、たいていのお子さんは、いつもと違うことにも経験とともに上手に対応ができるようになってきます。しかし、その子たちも、なんらかの不安を抱えていることは多いですが、パニックで頭が真っ白になってしまう程ではなく、自分なりに周りの様子をみて、きっとこうなるのかなと見通しを持ちながら対応できてきます。
パニックになってしまうようなお子さんの場合には、いつもと違うこの状況で、自分はどうなってしまうのだろうかと、「見通しが立たない」ことが多く、他のお子さんよりも不安な気持ちが高まりやすい傾向があると思われます。
対応のポイント
やはり、事前の予告が大切!
いつもと、違うことをしそうな時には、事前に子どもに、説明をしておくことが大切です。それだけでは、受け入れられないという子もいますが、たいていのお子さんは、続けていくことで、不安だったり、怖い気持ちが減り、納得してくれることが増えます。
わかりやすい教え方を心がける
事前の予告をするにしても、ことばだけの説明だと、うまく状況がイメージできない子どももいます。そういった子には、時間がわかる時計の絵だったり、どんな場所の、どんな建物に行くのかなど、写真や絵があれば一緒に付け加え、流れにそって見せてあげることで、より具体的なイメージがつきやすくなるため、オススメです。
リハビリに通ってくるお母さんたちの中にも、小型のスケジュールボード(写真を順番に貼り付けて予定を見える化しているもの)を持ってきて、リハビリに行く前に病院の写真、遊ぶお部屋の写真、担当の先生の写真など、子どもがわかるものを選んで見せてから来てくれます。リハビリ中でも、始まる前や次の移動、終わりの時にその後、何をするのかこまめに見せているお母さんもいて、そのおかげで、多少の変更があっても、怒らずに移動ができる子どももいます。
お母さん、お父さんの努力に脱帽です。
一つ一つ写真をとって、プリントアウトして...とやることが多く、準備も大変です。スマホのアプリやインスタントカメラなどで、すぐに楽に作れる工夫も続けていくためには大切ですね。
無理に連れていく、やらせることはしない
先ほども紹介した、ことばや写真、絵などを使った事前の予告をしても、不安が強く、その場所に行きたがらない子どももいます。親としては、いろいろな経験をさせてあげたいきもちもあるかと思いますが、その子にとっては、もう後がないんじゃないかと思うくらい、頭の中はパニックになっている場合もあります。
強引につれていくことは、将来的にトラウマになってしまうこともありえるので、どうしても行かなくてはいけない時以外は、また、次回の約束をして、その場には行かず、一緒に寄り添うことも大切です。
そういった行動が、その後の、信頼関係につながり、お父さん、お母さんとだったら、一緒に行ってみようと、がんばる気持ちにつながってきます。
ただ、なんでもかんでも、子どもの言うことを聞いているわけにはいかないので、いろいろと相談をする必要はあるかと思います。
できそうなことから、やってみる
お出かけ以外にも、初めてのこと、慣れていないことには、不安や緊張が高くなることが多いです。例えば、運動会や発表会。
これも、親としては、一年に一度の一大行事なので、しっかりがんばってほしいと思うきもちはわかりますが、長い目でみて、少しずつできるようにしていくことが大切です。
僕の経験上、イメージが弱い子では、一つのことが嫌になると、全体が悪いイメージになってしまう子が多いようです。一つの種目ができない、一つの動きができないだけで、すべて嫌になってしまい、会自体に参加できなくなってしまう子もいました。
そういった、子どもの場合には、本人と相談ができるようであれば、具体的に、話をききだせるようにして、どこが嫌なのか、どこが難しいのかチェックし、どういった方法なら参加できるのか決めていけると良いです。
踊りの最後のポーズだけやってもらうとか、苦手なところは、先生と一緒にやるとか、難しそうと思っているところを一緒に考えてあげることが良いと思います。
最悪、当日は外から見学でもOK!お友達がやっている様子をみて、「運動会ってこんな感じでやるんだな~」とイメージしてもらうだけでも、その次の運動会にプラスになっていくことが多いですよ。
まとめ
突然の予定変更でパニックになってしまうのは、見通しが弱くて、不安が強くなりやすいことが原因なことが多いです。できる限り、先が見えるような工夫をしてあげることや、できるところから一緒にやってみること、思い切ってその時はなにもしないで一緒に気持ちに寄り添ってあげることも、あとあと子どもと親の信頼関係につながり、「やってみようかな」「がんばってようかな」「いってみようかな」とポジティブなお子さんの姿に変わって行くことを期待しましょう。
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