わくわく育児ハック

発達系のOT(作業療法士)として、父親として、子育ての悩み、気になる情報について、自分の好きなことについても発信していく予定です

育児ハック【手先が不器用】

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育児ハック【手先が不器用】

手の力が弱い気がする、筆圧が弱い気がする、道具操作が苦手など、手先を使った活動でなんとなく、【手先が不器用】なんじゃないかと思う瞬間ってありますよね。

 

実は、手先が不器用だからといって、手先の動きをよくするような練習や同じ道具の練習を繰り返していれば、手先が器用になるわけではないんです。

 

繰り返しの練習をすることで、一つのことが上手になることはありますが、それはパターンでからだが覚えているだけのことも多いんです。

 

安定して手先を使うためには、手を支えている土台(体幹や肩のまわりなど)が、しっかりと安定していることが大切です。

 

ここでは、体幹、肩まわりの安定性を高めるためにどうしたら良いのか一緒に考えてみましょう。

 

安定した手の動きは体幹から!

Jills / Pixabay

手先をスムーズに動かすために、特に体幹や肩まわりの安定が必要です。

 

例えば、木を想像してもらうと良いかと思います。雨風に負けず、倒れずに、しっかりとした枝を伸ばすためには、細く頼りない幹では不安定ですよね。あるいは、こんにゃくに硬い木の棒を刺したとして、せっかく硬い木をつけても、こんにゃくのようなものでは、安定して力を発揮できない様子は簡単に想像できるかと思います。

 

体幹がフニャフニャの状態で、手を安定して使うと、他の力で代償するため、疲れやすいですし、変なところに力も入ってしまいます。力の入れ具合(力加減)も不安定になり、まわりから見たら「不器用」と言われてしまうお子さんもいます。

 

体幹や肩まわりの安定性を高めることはすぐにできることではなく、長期的に活動に取り組んでいく必要がありますが、しっかりとした、からだの土台(基礎)ができていることで、将来的には、安定して活動ができるようになったり、新しい活動もよりスムーズにできるようになってくるのではないかと思います。

 

体幹や肩まわりの安定性を高める遊び

ポイントとしては、全身を大きく使う活動をすること、手でからだを支える経験をすることです。

例えば、アスレチックでの活動、トンネルくぐり、ブランコ、鉄棒のぶら下がり、手押し車、重たいものを運ぶなどが代表的な遊びになります。

ただ、遊びに決まりがあるわけではないので、ポイントとなる動きが遊びに入っていることや、本人が楽しく、何度も繰り返し遊びたいと思えるような遊びを一緒にやってあげることからで良いと思います。

 

まとめ

手先が不器用なお子さんの背景には、体幹や肩まわりの安定性の弱さがあることも考えられます。繰り返しの練習でパターン化することも、お子さんの自信につなげるためには大切なことだと思います。しかし、より安定した活動ができるようになることや新しい活動もスムーズにこなせるようにしていくためには、体幹、肩まわりの安定性を高めていけるようにすると、より多くのお子さんの「できた」につながっていくと思います。

 

楽しみながら取り組んでいきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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