リハビリに通ってくるお子さんの中には、字を書いたり、絵を描くことは好きだけれど、線が薄い、ヒョロヒョロしている、塗った色が薄すぎるなど、いわゆる【筆圧が弱い】お子さんがいます。
これって、繰り返し、書くことを続けていればできるようになるのだろうか?と疑問に思う、お父さん、お母さんもいますよね。
確かに、繰り返しの練習も効果はあると思いますが、やはり、その背景を考えて対応してあげることで、よりしっかりとした、お子さんの力を引き出すことができるのではないかと思います。
そもそも、書くことが苦手で、書く活動に参加しようとしないお子さんのもいますが、そういったお子さんは、また違った対応が必要になりますが、今回の【筆圧が弱い】お子さんの背景には、体幹や腕の力が弱い、手先に力が入りにくい、うまく道具を持てないなどが考えられます。
筆圧が弱い原因
- 体幹や腕全体の安定性(力)が弱い
- 手先に力が入りにくい
- うまく道具を持てない
- 力の入れ加減がわからない
など
からだを安定させて力が出しやすいようにしたり、道具の工夫を考える
体幹や腕の安定性を高める
【手先が不器用】なお子さんでも話をしましたが、器用に手先を動かしたり、安定して力を出すためには、体幹や腕の安定性を高めることも大切です。ぶら下がる遊び、よじ登る遊び、重たいものを運ぶ、押す、引っ張る、ハイハイの動きなどが体幹や腕の力をつけるのにオススメです。
大人と一緒に書いてみる
鉛筆が持てたとしても力の入れ加減がわからず、ヒョロヒョロっとした弱々しい線になってしまうことも多いです。その場合には、大人が後ろや横から子どもと一緒に鉛筆を持ちようにして、一緒に書いてみることで、力加減や動かし方を学べるようにしてみるのも良いでね。
補助具や持ちやすい道具を使ってみる
力の弱いお子さんは、すぐに筆圧を強くすることは難しいです。継続的に書くことを楽しめるようにすることも大切です。そのために、道具の工夫してみましょう。
道具が細ければ細いほど、指先に力が上手くこめられないと、安定して持つことができないこともあります。その場合、太めの持ち手がついた道具にしたり、太いものに変換できるような補助具を使ったりして、指先だけではなく指全体に道具が当たるようします。
そうすることで、指全体で道具をつまめ、安定して力が出せるようになるお子さんもいます。
今の時代、いろいろな補助具が市販されているので、お子さんに合ったものを選んであげるのも良いですね。
このあたりがおすすめかと、
まとめ
筆圧が弱いお子さんは、体幹や腕の力が弱かったり、力加減、うまく手先に力が入りにくいことがあります。
書くことが嫌いにならないように、最初は大人と一緒に取り組んでみたり、道具を工夫してみる、長期的な目的で、体幹や腕まわりの力がつくような遊びを取り入れてみるなどして、お子さんが楽しく書くことに参加できるようにしていけると良いですね!
コメント
コメントはありません。