保育園や幼稚園で4歳頃になると、はさみを使うことが多くなってきますよね。
興味のある子どもは自分から積極的に、いろいろなものを切って、工作を楽しむ姿がみられます。
しかし、子どもによっては、道具を使うことに興味がなかったり、苦手意識を持っている子もいて、そういった子どもは、実際に、はさみを使ってもらうと、こちらが想像もつかなかった使い方をすることもあり、リハビリの時に、びっくりしてしまうことがあります。
はさみを上手に使うポイント
- 指先で、はさみを開いたり閉じたりできる
- 紙に合わせて持ち方をかえる
- 切るところ(線があれば線にそって)にそって刃先を調整できる
- 紙に対して、刃先がまっすぐになっている
- はさみを開いたり閉じたりするときに、最後まで閉じない動きを繰り返しできる
- はさみを使う手と反対の手がはさみの動きに合わせて動かすことができる
- はさみを使っているときに、姿勢がくずれない
など
一緒にやったり、手先を使う遊びをやってみよう
大人と一緒にやってみる
はさみを始めたばかりの子どもや、使い方がよくわからない子どもには、子どもの手をとり、一緒に動かしてあげることがオススメです。
ポイントとしては、前から教えるより、後ろから教えるほうが良いかと思います。
後ろからの方が、大人もいつも使う方から見ることができるので、教えやすいですし、刃先が自分の方に向かないので、危なくないです。
左利きの子どもの時には、なかなか教え方が難しいですが、基本的な使い方は同じなので、コントロールの仕方だけ教えてあげましょう。
後ろから、はさみを教える時に百均で見つけたはさみがあるんですが、穴が4つついていて、子どもと大人が一緒持てるようになっているはさみがありました。力加減を教えたり、刃先のコントロールを教えるのに役立ちますよ!
手にあったはさみを選ぶ
はさみ選びも、意外と大切なポイントです。手の大きさと穴の大きさが合わないと、指先を使ってはさみを動かすことが苦手な子どもは、穴に指を入れ過ぎてしまい、指の根本ではさみを開こうとすることがあります。
持ち手の穴をテープなどで子どもの指先(指の先の最初の関節)が入るくらいに設定してあげると、使い方がうまくなる子どももいますよ。
「こどもちゃれんじ」で出しているはさみなんかは、わりとちょうどよく設計されていて、リハビリでも使っています。
使いはじめの子や、手先が不器用な子の中には、はさみをうまく開けない子もいます。
これは、発達段階でよくあることで、手を閉じるより開く方から難しいんです。
そういう子にも、百均で売っているような子ども用のはさみが役立ちます。
はさみをよく見てみると、持ち手の真ん中あたりに、黄色くて動かせるものがついていることがあります。これが便利で、黄色のものを立ち上げることで、バネの役割になるため、はさみを開く手助けをしてくれます。
どうしても、穴に指を入れて切ることが苦手な子には、そもそも、穴のないはさみを使ってもらうのも良いかと思います。
それであれば、指先の器用さはあまり関係なく、手を握って、開いての動作ができれば使うことができます。
姿勢が上手にとれるようにしたり、手が安定するようにしてみる
手先が上手に使えることとからんできますが、はさみを上手につかう時も、姿勢が安定していることはとても大切です。
特に、道具を使う時には、安定した姿勢がとれていないと、思ったように道具を使うことができず、切る線が安定しなかったり、切ろうとする線に刃先をなかなか合わせられない、切っている最中に姿勢が崩れてきてしまうといった具合になってしまう可能性があります。
そのため、道具を使う時に、手先が不器用である可能性だけでなく、土台になっている姿勢が安定しているかどうか見ていけると良いですね。
まとめ
はさみが上手にできてくるためには、手先の器用さや姿勢の安定、両手の動きが上手にできること、はさみのコントロールが上手にできることが大切。習得具合は、子どもの興味関心や性別によっても違いがあると思います。子どもの興味をみつつ、少しずつ始めていけると良いですね。どうしても、うまく進まない時には、大人が手伝ってあげたり、その子の力に合わせたはさみを選んであげることで、モチベーションを保ちながら、はさみを使った活動に参加していけるのではないでしょうか。
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